こんにちは。
健湧接骨院の江本です。

「卒園式の写真で、抱っこできるかな…」
「発表会、最後まで座っていられるだろうか…」

行事シーズンを前に、こんな不安を感じているママは少なくないはずです。
背中の痛みは、子育て中のママにとって大きな悩みの種。

かけがえのない思い出の瞬間を、痛みに悩まされることなく過ごしたいものですよね。
日々の育児で背中に負担がかかるのは自然なこと。

お子さまの成長とともに体重も増え、抱っこの負担も徐々に大きくなっていきます。
それでも「子どもが甘えてきたら抱っこしてあげたい」「行事の時くらいは思い切り抱きしめたい」、そんなママの気持ちはとても大切です。

特に行事シーズンは抱っこの機会が増え、長時間同じ姿勢を保つ場面も多くなります。
普段の育児でも感じる背中の痛みが、行事を前により強く気になってしまうのも当然です。

でも、諦める必要はありません。
背中への負担を軽減し、お子さまとの大切な時間をより快適に過ごすための方法があります。

このブログでは、忙しい育児の合間でも無理なく続けられる、具体的なケア方法をご紹介していきます。
毎日の小さな工夫と、ちょっとした時間のケアで、行事を心から楽しめる体づくりをしていきましょう。

抱っこの負担を減らすコツから、すき間時間にできる簡単なケア方法まで、すぐに実践できる内容をお伝えしていきます。

抱っこ中の負担が背中の痛みを引き起こす仕組み

育児中の背中の痛みは、抱っこによる負担が主な原因となります。
特にお子さまの成長に伴い、その負担は徐々に大きくなっていきます。

ここでは、なぜ抱っこが背中の痛みを引き起こすのか、そのメカニズムについて説明していきます。

抱っこ時の姿勢では、通常以上に背骨が前に湾曲します。
お子さまを支えるために、私たちは無意識のうちに上半身を前に傾けがちです。

この姿勢により、背中の筋肉は常に緊張状態となり、特に腰の付近に大きな負担がかかります。
また、抱っこの際は腕の力も使うため、肩甲骨周辺の筋肉も緊張します。

この緊張が長時間続くことで、肩から背中にかけての広い範囲で疲労が蓄積されていきます。
特に行事の際は、写真撮影や式典での着席など、同じ姿勢を長時間保つ必要があり、その負担はさらに増大します。

抱っこ紐を使用する場合も注意が必要です。
確かに両手が使えて便利ですが、お子さまの体重が常に背中にかかることで、背骨への圧迫が持続します。

特に装着が不適切な場合、体重が偏ってかかり、背中や腰に余計な負担がかかることがあります。
さらに、行事の準備期間中は家事や育児に加えて様々な用意も必要となり、心理的なストレスも加わります。

このストレスによって筋肉の緊張が高まり、それが背中の痛みをより強く感じさせる原因となることもあります。
実は、この背中への負担は、お子さまの成長とともに少しずつ蓄積されていきます。

最初は気にならなかった些細な違和感が、徐々に痛みへと変化していくのです。
特に行事シーズンは、普段以上に抱っこの機会が増えるため、この蓄積された負担が一気に表面化しやすい時期となります。

背中を守る抱っこのコツと負担を減らす方法

背中への負担を軽減しながら、安全に抱っこを行うためのコツをご紹介します。これらの方法は、日常生活の中ですぐに実践でき、行事の際にも活用できる内容です。

まず重要なのは、抱っこの基本姿勢です。
お子さまをなるべく自分の体に近づけて抱きます。体を離して抱くと、その分だけ背中に余計な負担がかかってしまいます。

また、自分の重心をしっかりと意識し、背筋をまっすぐに保つことで、体重を効率よく支えることができます。
抱っこの際は、腕の力だけでなく、お腹と背中の筋肉も使うことを意識しましょう。

両腕で支えながら、お腹に力を入れることで、背中への負担が分散されます。
特に行事などで長時間の抱っこが必要な場合は、この意識が重要になります。

抱っこ紐を使用する際のポイントもあります。
肩ベルトの長さを適切に調整し、お子さまの体重が両肩に均等にかかるようにします。

腰ベルトはしっかりと締め、体重の一部を腰で受け止めることで、背中への負担を軽減できます。
また、定期的に装着位置を微調整することで、同じ箇所への負担が続くのを防ぐことができます。

写真撮影など、一定時間の抱っこが必要な場合は、壁や手すりを利用することも有効です。
背中を壁に軽く当てたり、空いている方の手で手すりを持ったりすることで、体の安定性が増し、背中への負担が減ります。

また、お子さまの機嫌が良い時は、できるだけ自分で立ってもらうことも大切です。
特に行事の待ち時間などは、無理のない範囲で歩いてもらうことで、抱っこの時間を減らすことができます。

時には周りの方の協力を得ることも大切です。
「背中が痛くて…」と遠慮せずに、パートナーや家族に交代を依頼することで、背中を休ませる時間を作ることができます。

特に行事の際は、周りのママさんと協力して、お互いに休憩時間を作るのも良いでしょう。

毎日の家事育児の合間に取り入れる時短ケア法

忙しい育児の中でも実践できる、すき間時間を活用した効果的なケア方法をご紹介します。
これらの方法は、特別な時間や道具を必要とせず、家事や育児の合間にさっとできる内容です。

洗濯物を干す時間を活用したケアから始めましょう。
洗濯物を持ち上げる際、背筋を伸ばし、お腹に力を入れながら行います。

この動作を意識的に行うことで、自然と背中の筋肉をほぐすことができます。
また、高い位置に洗濯物を干す時は、つま先立ちになって背筋を伸ばすことで、全身のストレッチにもなります。

お子さまの寝かしつけの時間も、ケアのチャンスです。
横向きに寝かせる際、一緒に横になって背中を丸めます。

この姿勢で深いゆっくりとした呼吸を繰り返すことで、背中の筋肉の緊張をほぐすことができます。
寝かしつけの間、この姿勢を意識的に取り入れることで、自然とケアができます。

食器洗いの最中も、効果的なケアができます。
シンクに手をつきながら、背中を少しずつ反らせていきます。

この時、肩甲骨を寄せるように意識することで、背中全体をストレッチできます。
食器を拭く時も、拭く動作に合わせて上半身をゆっくり左右に動かすことで、背中の筋肉をほぐすことができます。

お子さまの遊び時間も活用できます。
床で一緒に遊ぶ際、四つん這いになって背中を上下にゆっくり動かします。
まるで猫のストレッチのような動きですが、これは背中の筋肉をほぐす効果的な方法です。

お子さまと一緒に「動物のまねっこ」として楽しみながら行えます。
夜のお風呂の時間も大切なケアタイムです。

湯船につかりながら、両手を前で組んで背中を丸めたり、壁に手をつけて胸を開いたりするストレッチが効果的です。
温かいお湯で筋肉が緩んでいる時に行うことで、より効果が高まります。

まとめ

お子さまとの大切な時間を、背中の痛みに悩まされることなく過ごすことは十分に可能です。
このブログでは、抱っこによる負担のメカニズムから、具体的な予防法、そして日常生活で実践できるケア方法までをご紹介してきました。

重要なのは、完璧を目指すのではなく、できることから少しずつ始めることです。
お子さまの体重は日々増えていきますが、同時にママの体も少しずつ適応していきます。

適切なケアを続けることで、行事でも安心して抱っこができるようになります。行事の準備や当日は特に忙しく、ケアの時間を確保するのが難しいかもしれません。

でも、洗濯物を干す時、食器を洗う時、お風呂の時間など、日常のすき間時間を上手に活用することで、効果的なケアを続けることができます。
また、無理は禁物です。時にはパートナーや家族に協力を求めることも大切です。

周りの方に上手に頼ることで、ママ自身の体を守ることができます。
それは結果的に、お子さまとより良い時間を過ごすことにつながります。

行事は、お子さまの成長を感じる大切な機会です。
発表会や卒園式での姿を写真に収めたい、笑顔いっぱいの我が子を思う存分抱きしめたい、そんなママの気持ちは当然のことです。

このブログでご紹介した方法を取り入れながら、素敵な思い出作りを楽しんでいただければ幸いです。
もし、ケアを実践しても背中の痛みが気になる場合は、お気軽に当院にご相談ください。

お子さまとの生活スタイルに合わせて、より具体的なアドバイスをさせていただきます。
ママの笑顔は、お子さまの笑顔につながります。
一緒により良いケア方法を見つけていきましょう。

【柔道整復師 江本 直樹 監修】

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