こんにちは。横浜市都筑区にある健湧接骨院の江本です。
患者様からよくいただくご相談をきっかけに、この記事を書くことにしました。
歩くたび、座るたびにズキズキする痛み。靴下を履くのも一苦労…。
そんな症状、もしかしたら「変形性股関節症」かもしれません。
「年齢のせい」とあきらめていませんか?
実は、適切なケアによって症状を和らげることが可能です。
この記事では、その痛みの原因と、日常生活を楽にする方法をご紹介します。
股関節でこんな悩み、ありませんか?
- 長時間歩くと股関節が痛くなる
- 靴下を履いたり、足の爪を切ったりするのが大変
- 階段を降りるときに痛みを感じる
- 寝返りを打つと痛みで目が覚める
- 好きだったスポーツや趣味をあきらめている
- 将来、歩けなくなるのではと不安
一つでも当てはまったら要注意です。
これらの症状は変形性股関節症の可能性があります。
とはいえ、早めの対策をとることで痛みを和らげ、活動的な生活を取り戻すことができます。
お悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
変形性股関節症とは
変形性股関節症は、股関節に痛みや動きの制限を引き起こす疾患です。
以下に、主な症状をわかりやすく解説します。
主な症状
- 股関節や脚の付け根の痛み
初期段階では、立ち上がるときや歩き始めるときに脚の付け根(鼠径部)に違和感や痛みを感じることがあります。
進行すると、痛みがお尻や太もも、膝周辺にまで広がることもあります。 - 動きのスムーズさが失われる
股関節がスムーズに動かなくなり、「引っかかる感じ」や「ゴリゴリと音がする」といった違和感が出る場合があります。
また、関節の可動域が狭くなるため、足を大きく開いたり曲げたりする動作が困難になることがあります。 - 朝や長時間座った後のこわばり
朝起きたときや長時間座った後に、股関節周辺が硬く感じたり動かしづらくなったりすることがあります。 - 日常生活への影響
痛みや可動域の制限によって、以下のような日常的な動作が難しくなる場合があります。- 長時間歩いたり、立ち続けたりする
- 階段の上り下り
- 靴下を履いたり、足の爪を切ったりする
- 正座やしゃがみこむ姿勢
- 痛みの悪化
初期段階では動作時のみの痛みが多いですが、進行すると安静時にも痛みを感じるようになります。
夜間に痛みで目が覚めるなど、生活全般に影響を及ぼすこともあります。
これらの症状は徐々に進行することが多く、「年齢のせい」「疲れのせい」と見過ごされるケースも少なくありません。
しかし、早期に適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、日常生活への支障を軽減できます。
姿勢と変形性股関節症の関係性
正しい姿勢を保つことは、股関節にかかる負担を軽減するうえで非常に重要です。悪い姿勢は股関節に不均等な圧力をかけ、痛みや機能障害を引き起こす原因になります。
- 脊柱の柔軟性と傾き
研究によると、立っているときの脊柱の傾きや柔軟性が、変形性股関節症の進行に影響を与えると報告されています。具体的には、脊柱が前方に傾いていると股関節にかかる負荷が増加し、症状が悪化する可能性があります。
これは、脊柱と股関節が連動して動くためです。 - 猫背や不良姿勢
猫背のような不良姿勢は、骨盤と大腿骨の位置を不安定にし、股関節への負担を増やします。
この状態が続くことで、変形性股関節症の症状が進行することがあります。 - 長時間の座位や立位
長時間座っている、あるいは立ち続けることも、股関節に負担をかけます。
特に、座った状態で猫背になっていると血流が悪くなり、筋肉が緊張して痛みを引き起こしやすくなります。
定期的に立ち上がってストレッチを行うことで、このリスクを軽減できます。 - 日常生活での注意点
日常生活での姿勢や動作に気を配ることで、股関節への負担を減らすことができます。- あぐらや足を組む座り方は避ける
- 深く腰をかがめる動作は控える
- 正しい座位姿勢(背筋を伸ばし、膝と肘は90度になるように)を心がける
変形性股関節症を悪化させないために
変形性股関節症の症状管理には、正しい姿勢を保つことが欠かせません。
今から紹介する。普段の何気ない動作や姿勢を見直し、適度な運動やストレッチを取り入れることで、股関節への負担を軽減し、症状の進行を抑えることができます。
「年齢だから仕方ない」とあきらめず、少しずつでも日常生活の改善に取り組んでみてください。
早めの対策や専門家への相談が、痛みの緩和と快適な日常への第一歩となります。
1. 筋力トレーニングで関節をサポート
股関節周辺の筋肉(大腿四頭筋・中臀筋)を強化することで、関節への負荷分散が可能です。
- 横向き脚上げ運動:横向きに寝て上側の脚をゆっくり上げる(10回×3セット)
- 腰上げ運動:仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げて5秒保持(8回×2セット)
※痛みが生じた場合は直ちに中止し、専門家に相談してください
2. 姿勢改善の実践ポイント
不良姿勢が股関節に与える負担を軽減する方法
- 座位:背もたれに深く腰掛け、膝と股関節を90度に保つ
- 立位:両足に均等に体重を配分し、30分ごとに重心移動を行う
- 歩行時:かかとから接地し、足裏全体で地面を押す歩き方を意識
3. 生活環境の最適化
日常生活で実践できる負担軽減方法
- 家具の選択:和式から洋式へ変更(例:ベッドの高さは膝より10cm上)
- 補助具の活用:トイレの便座昇降器や長柄の靴べらを導入
- 動作の工夫:中腰姿勢を避け、膝関節を活用した動作パターンを習得
これらの対策は、関節の柔軟性維持と筋力バランスの改善に効果的です。継続的な実践により、股関節への過剰な負荷を軽減し、症状の進行抑制が期待できます。実施前には必ず専門医療機関で動作チェックを受けることを推奨します。
まとめ
今回のブログでは、変形性股関節症(OA)が日常生活に与える影響と、その予防・セルフケア方法をご紹介しました。
これらのケアは継続して行うことが非常に重要です。
痛みや違和感を感じる前からケアを始めることで、より効果が高まりますので、ぜひ日頃から実践してみてください。
股関節周りの柔軟性を保ち、血流を改善することは、日常の動作や移動のしやすさを向上させるうえでも大切なポイントです。
ただし、変形性股関節症にはさまざまな要因があり、セルフケアだけでは改善しない場合もあります。
その際は、お近くの医療機関や、柔道整復師・鍼灸師などの国家資格を有し、保健所に登録された施術所や治療院に相談することをおすすめします。
当院は保健所に登録し、許可を受けた接骨院です。変形性股関節症の痛みや動作制限などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
時間をかけたカウンセリングと個別の施術プランを通じて、一人ひとりに合ったケアをご提供いたします。
【柔道整復師 江本 直樹 監修】
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