こんにちは。秋のさわやかな季節が到来し、テニスを楽しむ時期になりましたね。
しかし、この季節の変わり目には、気温の変化が体に思わぬ影響を与えることがあります。

特に、テニス肘として知られる肘の痛みに悩まされている方も多いのではないでしょうか?
私も以前、秋になるたびに相撲をやっていた頃の肘の痛みに悩まされ、「せっかくの気持ちの良い季節なのに、この痛みさえなければ…」そんな思いを抱えていました。

ですが、適切な知識とケア方法を身につければ、秋の気温変化に負けることなく、テニスを存分に楽しむことができます。
今回のブログでは、肘の痛みに悩む方に、その原因と対策、そして予防法について詳しくお伝えしていきます。

一緒に学んで、実践していけば、きっと今年の秋は、これまで以上にテニスを楽しめる季節になるはずです。

気温の変化が肘に与える負担とその原因

秋になり気温が低下してくると、私たちの体はその変化に適応しようと懸命に働きます。
しかし、この適応過程が思わぬ形で肘に負担をかけることがあるのをご存知でしょうか?

特にテニスのように、肘を頻繁に使用するスポーツでは、その影響が顕著に現れやすいのです。
まず、気温が下がると、私たちの体は体温を逃さないようにする為に血流を制限する傾向があります。

これにより、肘周辺の筋肉や靭帯が酸欠状態となって硬くなり、柔軟性が低下します。
硬くなった筋肉や靭帯は、テニスのストロークやサーブの際に通常以上の負荷がかかりやすくなり、微細な損傷を引き起こす可能性が高まります。

さらに、気温の変化は体内の水分バランスにも影響を与えます。
寒暖の差が大きい秋は、体が適切な水分量を維持するのが難しくなる季節です。

関節液の潤滑機能が低下し、肘の動きがスムーズでなくなります。
その結果、摩擦が増加し、炎症や痛みのリスクが高まるのです。

また、秋は気温の日内変動が大きい季節でもあります。
朝晩の冷え込みと日中の暖かさの差が、体の温度調節機能に負荷をかけてしまうのです。

この急激な温度変化に体が追いつけず、特に肘のような使用頻度の高い部位では、血流の変動による痛みや違和感を感じやすくなります。
具体例を挙げると、ある40代の男性患者さんは、毎年秋になると肘の痛みが悪化すると訴えていました。

詳しく話を聞くと、朝の涼しい時間帯にテニスの練習を始め、途中で上着を脱ぐほど暖かくなることが多いそうです。
この急激な温度変化が、彼の肘に余計な負担をかけていました。

このように、秋の気温変化は私たちの肘に様々な形で負担をかけます。
しかし、この知識を踏まえた上で適切な対策を取れば、秋のテニスを存分に楽しむことができるのです。

肘の痛みを予防するためのウォームアップ方法

秋のテニスを楽しむ上で、適切なウォームアップは肘の痛みを予防する鍵となります。
特に気温の変化が大きいこの季節は、丁寧なウォームアップが欠かせません。

ここでは、肘の痛みを予防するための効果的なウォームアップ方法をご紹介します。

まず、全身の血流を促進することから始めましょう。
軽いジョギングやその場でのジャンプ、腕を大きく回す動作など、体全体を使った動きを5分程度行います。
これにより、体温が上昇し、筋肉や関節が徐々にほぐれていきます。

次に、上半身、特に肩から肘、手首にかけての部分に焦点を当てたストレッチを行います。
例えば、片方の腕を胸の前で水平に伸ばし、もう一方の手で引き寄せるストレッチは、肩から肘にかけての筋肉をほぐすのに効果的です。
フォトスポットは各ストレッチは15〜20秒ずつ、左右2セットほど行いましょう。
肘自体のウォームアップも重要です。肘を曲げ伸ばしする動作を、ゆっくりと20回程度繰り返します。

次に、手のひらを上に向けた状態から下に向ける動作(回内・回外)を、これも20回ほど行います。
この際、痛みを感じない範囲でゆっくりと行うことが大切です。
さらに、テニス特有の動きを取り入れたウォームアップも効果的です。
ラケットを持たずに、フォアハンドやバックハンドのスイング動作を、ゆっくりと大きな動きで10回ずつ行います。
これにより、実際のプレー中に使う筋肉や関節を徐々に準備させることができます。

最後に、軽いボール出し練習を行います。
最初は力を入れずに、徐々に強さを増していきます。
この際、肘に負担がかかりすぎないよう、体全体を使ってスイングすることを意識しましょう。
以上のように、適切なウォームアップは肘の痛みを予防するだけでなく、プレーのパフォーマンス向上にもつながります。

気温の変化が大きい秋は特に、このウォームアップを丁寧に行ってくださいね

試合後のクールダウンで肘をケアする具体的な手順


テニスの試合や練習が終わった後のケアは、肘の健康維持にとって非常に大切です。
特に秋のような気温変化の大きい季節では、プレー中に温まった体を適切にクールダウンすることで、肘への負担を軽減し、翌日以降のコンディションを整えることができます。

ここでは、効果的なクールダウンとケアの手順を詳しく説明していきます。

  1. 軽いストレッチ(5-10分): まず、全身の軽いストレッチから始めます。
    特に、肩から肘、手首にかけての部分を丁寧にストレッチしましょう。
    例えば、片腕を伸ばし、反対の手で指先を軽く引っ張るストレッチは、前腕の筋肉をほぐすのに効果的です。
    各ポーズを15-20秒ほど保持し、呼吸を整えながらゆっくりと行います。
  2. アイシング(10-15分): 次に、肘の周囲をアイシングします。
    氷嚢や冷却ジェルパックを使用し、タオルで包んで直接肌に触れないようにします。
    アイシングは炎症を抑え、微細な損傷からの回復を促進します。
    秋は気温が低いため、アイシング後は特に体を冷やさないよう注意が必要です。
  3. マッサージ(5-10分): アイシング後、肘周辺の筋肉を優しくマッサージします。
    親指や指の腹を使って、円を描くように軽く押しながら行います。
    特に、前腕の内側と外側、上腕の下部など、肘周辺の筋肉をほぐすことで、血行を促進し、疲労物質の排出を助けます。
  4. 軽い動的ストレッチ(3-5分): マッサージ後、肘を曲げ伸ばしする動作や、手首を回す動作など、軽い動的ストレッチを行います。
    これにより、関節の可動域を維持し、血流を促進します。
  5. 適切な水分補給: クールダウン中と後に適切な水分補給を行うことが重要です。
    失われた水分を補給することで、体内の代謝を促進し、疲労回復を助けます。
    特に秋は、気温の変化により体感的な喉の渇きが少ないため、意識的に水分を取ることが大切です。
  6. ケアクリームの塗布: 最後に、肘周辺に鎮痛・抗炎症作用のあるケアクリームを塗布します。
    これにより、炎症を抑え、回復を促進する効果が期待できます。
    このクールダウンとケアの過程で最も重要なのは、継続することです。一回二回では大きな効果は感じられないかもしれません。
    しかし、毎回クールダウンを丁寧に行うことで、徐々に肘の状態が改善していくのを実感できるはずです。

また、秋の季節ならではの注意点として、クールダウン後は体が冷えすぎないよう、適切な防寒対策を心がけましょう。

まとめ

秋のテニスシーズンを心から楽しむためには、肘のケアが欠かせません。
私たちが学んできたように、気温の変化は肘に予想以上の負担をかけますが、適切な知識と対策があれば、その影響を最小限に抑えることができます。

ここで、これまでの内容を簡潔にまとめてみましょう:

  1. 秋の気温変化が肘に与える影響を理解する
  2. 丁寧なウォームアップで肘の痛みを予防する
  3. 試合後のクールダウンで適切に肘をケアする

これらの点に注意を払いながらテニスを楽しむことで、肘の痛みのリスクを大幅に減らすことができます。

また、これらの方法を実践する際に最も重要なのは、継続性です。一度や二度の実践ではなく、毎回のテニスの前後で丁寧にケアを行うことで、徐々にその効果を実感できるはずです。
しかし、もし上記の方法を試してもなお肘の痛みが続く場合や、痛みが急に悪化した場合は、決して無理をせず、専門家に相談することをおすすめします。

早期の対応が、より深刻な症状の予防につながります。
健湧接骨院では、テニス愛好家の皆さまの肘の痛みに関する相談を随時受け付けています。

個々の状況に合わせた具体的なアドバイスや治療法をご提案させていただきます。
秋の爽やかな風を感じながら、心地よい汗を流し、仲間と楽しくラリーを交わす。

そんな素晴らしいテニスの時間を、肘の痛みに邪魔されることなく過ごせますように。
このブログの内容が、あなたのテニスライフをより充実したものにする一助となれば幸いです。

【柔道整復師 江本 直樹 監修】

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