よく聞く、とても残念なニュースです
足関節の靱帯を損傷した羽生結弦選手が腱と骨にも炎症があり練習の再開が未定となっていました。
これってどのスポーツをしている方にも通じる話ですね…
怪我をしている時ほど、焦って無理をしてしまうことやこれぐらいなら大丈夫だと思うことで目の前のことから目を背けてしまうことって多いです
実際に接骨院に来られる方でよくある話なのです
ちょっと捻っただけなのに、こんなに痛いなんて…言って軽く見ている場合が多いです。
捻挫ってどんな状態になるのか
身体を支える組織には骨だけではなく、筋肉も靱帯も必要です。
この靱帯に捻じれが加わり、切れたり伸ばしてしまったりした状態を捻挫と表現します
この二つの痛め方ですが繰り返し力が加わった際に伸ばしてしまうと靱帯は縮むことがないので伸びたままになります
こうなってしまうと接骨院ではやれることが少なくなってしまいます
運動をして鍛えることで関節の緩みを補助しましょうといった考え方です
それでは切れた場合です
こちらの方がもう一度靱帯が繋がる作用が働きますので正しい位置で安静にすることで回復が見込めます
しかし、正しい位置を保つといったことが難しくて動かしてしまう方が多いです
その為に固定法があるのだと思います
足首を例にします
まずはオタワ・アンクル・ルールで骨折の有無を評価していきます。
骨折の疑いが強くあった場合は病院へ精密検査をしてそのまま通うか、併用するかの選択になってきます
次に骨折が除外出来るなと思えた時は鬼の4点という鑑別方法で捻挫の分類をしていきます。
柔道整復師の教科書に載っている分類もあるのですが、ここでは医師が使う分類で分けていきます
その分類の結果で固定の強さを決めます。
固定材料の種類
固定材料には様々なものがあります
キャストライトという材料や石膏を使ったほうがいいのか?
それとも、サポーターやテーピングなどでも大丈夫なのか?
それぞれに良い点・悪い点がありますので最終的には本人の仕事や生活環境をよく聞きながら決めます。
思い違いをしている方が多いので補足です
捻挫でギブスをした時、長期間巻かれると思っている方がいます
そんなことはなく意外と短期間で済むことが多いです
何故なら、しっかりとした固定は早期回復に繋がるからです
ご参考までに覚えておいて下さい
絶対、こうでなくてはならないと固定はありません怪我をした方の状況が一番優先されるべきです
少しでも苦痛を避けられるようにしていきましょう
捻挫だと侮らずしっかりとした処置が初期に必要
靱帯は切れたままで放っておくと、どんどん伸びてきて関節が緩くなってしまいます
緩くなって身体が柔らかくなっていいやなんて思った方は要注意です
靱帯がないと体は支えていられません
身体の色々な所にストレスを与えます
結果、余計な怪我をしてしまうことに繋がってきます
放っておき過ぎて関節が変形してしまっている方も多数見かけました
こうならないようになる為にも最初が肝心です
しっかりと安静にしましょう
どのくらい安静にしたらよいの?等は病院・接骨院などで聞いて下さいね
では、明日は今日よりも良くなりましょう